第３１話＜BSフジ放送版＞

やられてばかりではないのは、サイムダンのみならず。
ギョムの入念かつ慎重な捜査により、これまでのチヒョンの罪状が明らかになり、再び刑に処せられることに。

今度こそ！

と思いたいのはやまやまですが、物語はまだ中盤。
この粘着質の男がそう簡単につぶれてしまうとも思えず。

今後の緊張感をあおるように、チヒョンはフィウムダンに「必ず自由の身にしろ！」と、無茶な命令をくだす始末。
捕まっても捕まっても死なないしぶとさで、まだまだ気を休めることはできません。

とはいえ、サイムダンは高麗紙を明に収める紙工房の座を掴みました。
大きく道を切り開いたのです。
もちろん、だからこそ、サイムダンが自分1人で掴んだ成功ではありません。
その陰で幾度も助け、支えたギョムがいてこその成功で（もちろん流民たちや家族の支えもあるけれど）。

サイムダンはギョムに礼を伝えるのです。

「今までありがとうございました」と......。

え......、今までって、ここで終わりってこと？？

おもむろに頭を下げ、去ろうとするサイムダンを引き止め、彼女の手をぎゅっと握るギョム。

見つめ合う2人の視線が切なくて。しばし見つめ合ったのちに、彼の手をサイムダンは振り払ってしまいました。

アンデ～っ（だめ～っ）！！！！！！

手と手が離れた瞬間、見ているこちらまで身をちぎられるような思いに。
2人の道は決して重なることはないのでしょうか......。

そして、なんと物語は2年のときが経ってしまいました。

紙工房と同時に、学堂も開き、さらには絵描きとしてもサイムダンは自分らしく生き生きと暮らしている模様。

が、あのダメ亭主は絶賛浮気中で、相手の女性はお腹に赤子がいる状況......。
「事業家」として、「芸術家」として、世間から見れば十分に成功し、羨ましく思われるような暮らしでしょうが、今のサイムダンが幸せか否かは、とても微妙な感じです。

ギョムはギョムで比翼堂を留守にして2年。
放浪癖が再び出て、世界各国を見て回っているようです。
が、その自由奔放な根無し草の暮らしに、彼が満たされているか否かは、やはり微妙に思われます。う～む。

そんななか、思わずほくそ笑むような気の利いた演出も。

比翼堂の講師として登場するイ・ファン（退渓テゲ）です。
出てきた瞬間、あ！と思った人も多いでしょう。

なにせ、現代のジユンの夫ミンソクなんですもの！

しかも、「夫婦相談」を受けている点も笑えます。

あなた、現代では夫婦の危機に陥っているのに、人の相談に乗れるの？っていう......（笑）。

サイムダンが5,000ウォン札の顔なら、こちらのテゲは1,000ウォン札の顔で、朝鮮時代の著名な儒学者（※）です。
彼の授業を受けていたサイムダンの息子ヒョルリョンは、自分の考えは母の教えだと話しますが、そんなヒョルリョンにテゲは、「素晴らしい母だな」と話します。

ここで、わたくし、心のなかで

「あなた、それ、将来の妻！将来の妻！」

と突っ込んでしまいましたよ！そんな「むふふ」な絡みも嬉しいですね。

※"朝鮮時代の著名な儒学者テゲ"に関しては、こちらもぜひ読んでみてください！
「【連載】今週のキーワード：退渓（テゲ）～地名やお札で今も親しまれる大儒学者」http://www.cinemart.co.jp/saimdang/special/dorama/cat82/1920.html

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＜放送情報＞
●BSフジ　放送中！　
毎週(月)～(金) 14:59～16:00　
【公式サイト】

●LaLaTV　8/21（月）～
毎週(月)～(金)　13：30～
【公式サイト】

＜DVD情報＞
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