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BSフジにて放送中の「師任堂(サイムダン)、色の日記」。
この放送に併せ、鑑賞コラムを掲載!
ライター高橋尚子さんが、より深く・より楽しく「師任堂~」を味わうためのポイントを、毎話放送後にお届けしていきます。
※コラムはその日放送された回の内容に触れています。まだご覧になっていない方はご留意ください。
※話数は、BSフジ放送版(全44話)です。
Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。
第29話<BSフジ放送版>
この回、フィウムダンが「黒牡丹」であることを、チヒョンが知ることに。
夫に隠れて、比翼堂で絵を描き、多くの男たちを魅了していた妻の行動に怒るチヒョンですが、この怒りっぷりは個人的に「ほぉほぉ」でした。
自分だけに尽くしているはずの妻、自分だけがすべてを把握しているはずの妻には、自分も知らない姿があったのです。
夫と妻というより、主人と召使いという関係で、フィウムダンを自分の思うままに動かせる手下のように扱っていたチヒョンですが、そこには歪んだ愛があるのかもしれません。
なにせ、「比翼堂で男を惑わせている!」という怒り方が、
もう嫉妬以外のなにものでもない!
「生きるも死ぬも私が決める。そなたは私の手の中だ」というチヒョンのセリフは、乱暴で自己中心的ですが、これも愛ではないかと思うのです。
だって、こういう男、現代にもいるもの!独占欲という名の愛。
自分のなかの妻への愛にも気づかず、「これは俺だけのもの!」と、力で手中に収める様は、むかつくと同時に、愚かなことよ、と思わざるを得ません。
一方、高麗紙を作る秘法を手に入れるも、それが読み解けず、苦戦するサイムダンのもとには、ギョムが訪れます。
「ご用件は?」という冷たい態度のサイムダンに、
おいおい、懸命にギョムの怪我の手当をしたサイムダンはどこにいった?
と思ってしまいましたが、二言目には「傷の具合は?」。
やはり、気になっていたんですねぇ。
まったくツンなんだから!
ギョムの提案に珍しく素直に従い、比翼堂で学者たちや息子のヒョルリョンら皆と(もちろんギョム含む!)一緒に秘法解明を始めるサイムダン。
ついに、答えを見つけだすと思わず笑顔がこぼれます。
ギョムの前では頑なに笑顔を見せようとしなかったサイムダンが!です。
その後、秘法をもとに試作を重ね、ようやく高麗紙を完成させたときも、サイムダンはごく自然にギョムを見つめ、嬉しそうな顔を見せたりと、2人のあいだには、言葉はなくとも目で気持ちを伝えわかり合う温かな空気が流れ、そんな「視線の絡み合い」に触れるたび、なんて尊い関係なの!と思うのです。
が、安堵してもいられません。
同じ頃、チヒョン&フィウムダンチームも、秘法を解き明かしておりました。
しかも、例の紙職人がサイムダンの作った高麗紙を燃やしちゃったりして......!
一難去って、また一難。新たな難は乗り越えられるか?
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<放送情報>
●BSフジ 放送中!
毎週(月)~(金) 14:59~16:00
【公式サイト】
●LaLaTV 8/21(月)~
毎週(月)~(金) 13:30~
【公式サイト】
<DVD情報>
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映像特典:メイキング/インタビューほか
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