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BSフジにて放送中の「師任堂(サイムダン)、色の日記」。
この放送に併せ、鑑賞コラムを掲載!
ライター高橋尚子さんが、より深く・より楽しく「師任堂~」を味わうためのポイントを、毎話放送後にお届けしていきます。
※コラムはその日放送された回の内容に触れています。まだご覧になっていない方はご留意ください。
※話数は、BSフジ放送版(全44話)です。
Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。
第24話<BSフジ放送版>
姉母会の席で、サイムダンが繰り出す弁舌は、痛快この上ないものでした。
完璧な論に歯が立たず、苦虫を噛むかのようなフィウムダンの悔し顔がたまりません。
加えて、太っちょコン氏夫人(現代版のヘジョン)が少女時代、サイムダンの父シン・ミョンファの塾で学んでいたことも判明。いやぁ、今も昔もいい味出しています。
そして、ついにサイムダンが絵筆をとりました!
あの忌まわしい雲平寺の事件から20年。
眠っていた彼女の才が再び花開く瞬間です。
それも、苦境に立たされたママ友を自らの絵の才で救うあたり、さすがサイムダン。
また、この絵を見たギョムの反応が印象的です。
「また筆を持ったのだ。生きていたのだ」
そう言って、柔らかな笑みをこぼすのです、ギョムは!
その表情、その反応は、再び絵筆をとったギョムの母犬図を見たときのサイムダンとまったく同じで、胸にぐわ~んと来てしまいます。
2人はなにより、互いの「才能」を愛しているのだなぁ。
加えて、サイムダンが中部学堂を去る際に、フィウムダンに言い残す言葉が実にクール!
20年前に雲平寺で助けてくれたことに対し、まずは礼を伝えたうえで、
「外見は蝶でも、中身は幼虫のままだ」、そう言うのです。
凛とした態度で!
真実を言われたフィウムダンは、どれだけ悔しかったことでしょう。
でも、図星だから、何の反論もできません。
また、サイムダンがヒョルリョンの学ぶ姿勢について、一喝した点にも注目です。
授業中、どんどん挙手して発言するヒョルリョンは、一見優秀な子供です。
しかし、サイムダンが言うように、質問してばかりで、知識をひけらかしているように映ります。
どんなに頭が良くても、周囲を見下すようではダメなのです。
もうひとつ、ツボだったシーンがあります。
それは、自主退学させられたヒョルリョンをギョムが慰める場面です。
「人生は終わった」としょげているヒョルリョンの肩を「かわいそうに」ととんとんと叩き、話を聞いてやるギョム。
その "同じ目線"感覚がとても素敵で。
飄々としながらも、自由自在に大人にも子供にもなれるギョムに、
この男、やっぱりいいわぁ
と思ってしまいます!
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<放送情報>
●BSフジ 放送中!
毎週(月)~(金) 14:59~16:00
【公式サイト】
●LaLaTV 8/21(月)~
毎週(月)~(金) 13:30~
【公式サイト】
<DVD情報>
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