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BSフジにて放送中の「師任堂(サイムダン)、色の日記」。
この放送に併せ、鑑賞コラムを掲載!
ライター高橋尚子さんが、より深く・より楽しく「師任堂~」を味わうためのポイントを、毎話放送後にお届けしていきます。
※コラムはその日放送された回の内容に触れています。まだご覧になっていない方はご留意ください。
※話数は、BSフジ放送版(全44話)です。
Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。
第10話<BSフジ放送版>
さて、風来者なうえに、サイムダンの冷たい仕打ちから荒れた生活を送っていたギョムが、居を定め、王族としての自分の務め、自分の道を定め、いわゆる
"能力も身分&地位も備わった完璧男子"
と生まれ変わりました。
いいですねぇ。
同じ絵を描いて暮らすのでも、かつてのように芸妓のところで遊びのように描いて暮らすのと、
今の「貧しくても才能のある者に差別なく機会を与える芸術の場」を育みながら暮らすのとでは、
大きく違います。
「男は社会に貢献してなんぼのもの。自分の能力を還元すべし!」
と、個人的には思っているので、ギョムが能力に相応しい生き方を始めたことが、非常に頼もしく。
いい男はそうじゃなくちゃ!ここからですわよ!
と、思った次第。
そんなわけで、朝鮮の芸術を育む努めを、王・中宗から託されるギョムですが、
その場所に付けた名前が「比翼堂」とは、やりますな、お主!という感じです。
少年時代にサイムダンと約束をした芸術の夢を、いまだ大切に抱いているのですねぇ。
中宗が、最近のギョムの絵を見て、
「本来のギョムに戻った!」
という場面がありますが、それは真っ直ぐな心で世界を見つめ、心に感じるまま絵を描いていた少年の頃のギョムのことでしょう。
もう一つ、気になったのがミン・チヒョンです。
中宗がチヒョンと領議政(現代ではソンギャラリー館長の旦那ですね!)の不正を暴こうとしていますが、不正の事実以上に、息子に対する言葉が怖ろしい。
「ミン一族に敗者は必要ない。勝たねば意味がない」
このドラマにはサイムダンのみならず、子を持つ親たちの様々な「子育て」が描かれていきます。
そして、それらは現代でも「いるいる」「あるある」な光景で、なかなか興味深いものがあります。
チヒョン&フィウムダン夫婦の息子テリョンと、サイムダンの息子ヒョルリョン、それぞれの子供たちの姿には、親の姿が浮かび上がっていく。いろいろと考えさせられるものがありますね。
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<放送情報>
●BSフジ 放送中!
毎週(月)~(金) 14:59~16:00
【公式サイト】
●LaLaTV 8/21(月)~
毎週(月)~(金) 13:30~
【公式サイト】
<DVD情報>
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