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【インタビュー】「2度目のロマンス」チャン・ハン<前編>「ナンシュエンの成功や挫折を、僕は共感できる」

先日DVDリリースされたばかりの、チャン・ハン×チャン・チュンニン豪華共演の甘く切ない大人のラブロマンス「2度目のロマンス」。本作で初恋の女性ヌアンを一途に愛し続けるエリート起業家ジャン・ナンシエンを演じたチャン・ハンに、本作について話を聞いた。

前編「ナンシュエンの成功や挫折を、僕は共感できる」:2019.3.4 公開
後編「酔っ払っているふりは納得できない」:2019.3.5 公開


【プロフィール】チャン・ハン
1984年生まれ。「隋唐演義~集いし46人の英雄と滅びゆく帝国~」(13)で2013年第19回上海電視節白玉蘭賞「観客・ネット投票による最も人気がある男優賞」を受賞。出演作に「シンデレラの法則」(12)、「お昼12時のシンデレラ」(14)など。中国のみならず台湾でも大ブレイクし、アジア各国から人気の高い俳優。

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― 本作のどのようなところに魅力を感じて、出演を決められましたか?

このキャラクターの色んな感情が、僕が表現したいものと一致していたことが決め手になった。これは僕とキャラクターのご縁。タイミングが合って、このご縁が円満に達成されたと思ってる。脚本を読んだ時にこういうキャラクターを表現してみたいという意欲が湧いた。こういう表現してみたいという意欲こそ、僕にとって出演を決めるときにすごく大事なことなんだ。



― ジャン・ナンシュエンはどのようなキャラクターですか?また、ご自身と似ている点はありますか?

僕とナンシエンが似ているところは、愛を信じているところだと思う。愛を信じるからこそ感情の濃さを表現することができる。演技をする時に視聴者の心を動かせるのは、技術や設定じゃなく、キャラクターに心から共感できるかだと思うんだ。



― ジャン・ナンシエンは、会社を興し成功していく一方で、暗い過去を背負っています。役作りをされるにあたり苦労された点はありますか?

さっき僕はこのキャラクターとご縁があると言ったけど、実は僕がこのキャラクターに出会う前の2~3年間、僕自身にも色々あった。だから、ナンシエンの成功や困難、挫折に遭った時の気持ちを、僕は共感できると思った。ちょうどそのタイミングで僕も仕事のストレスを強く感じていたし、色々とあったから。せっかくこんなに共感できるキャラクターだし、彼を通して自分の感情やストレスを発散しようと思ったんだ。だから僕はナンシエンとある程度、感情面で通じ合うことが出来たと思う。




― 元恋人であるヌアンと付き合っていたときの仲の良い回想シーンがとても切なく感じます。ヌアンと再会するシーンをどのような気持ちで演じられましたか?

想像することと感じることだね。僕には別れた恋人と再会した経験はないから、ナンシエンがヌアンと再会する時の気持ちを想像し、感じてみるしかなかった。



― チャン・チュンニンさんとは「四大名捕~都に舞う侠の花~」でも共演されましたが、今回再共演してみて、お互いに変わったと感じた部分はありましたか?また、お芝居について何か相談はされましたか?

チャン・チュンニンさんと僕はクランクインする前からお互いが本作に出演することが分かった。そして私たちは電話で、この作品をどうやって表現して行くかを討論したんだ。脚本を読んだ時に、本作は今までのラブストーリーとあまり変わらないと思ったから、どうやって既にある他の恋愛ドラマと違うスタイルで、違う表現をするかを話し合ったんだ。

この脚本はわりとアイドルドラマっぽいけど、私たちは感情を表現する時に視聴者にも共感してもらわないといけないと思っている。その感情はすごく熾烈で真実、現実にありそうな感情じゃなきゃいけない。視聴者が感動するのは、アイドルドラマにあるおとぎ話みたいなラブストーリーじゃなく、真実で現実にありそうな感情。だから私たちが最初に手をつけたのは、感情をリアルにすることだった。

クランクインしてからも、私たちは心が通じ合うから、よく即興芝居をやっていたよ。リハーサルの時はカメラや監督が位置を確認するために脚本通りやっていたが、本番の時は他の可能性も残していた。その残された可能性の空間というのはすごく大切。私たちは即興芝居をやって、相手がどんな反応を返すのか見ていた。だって現実でも相手が何を言うのかは分からないじゃん。ナンシエンは思慮深くてイタズラ好きだし、ヌアンは気が強くて負けず嫌い。相手の次のセリフが分かっちゃうより、即興芝居のほうが自然。




― チャン・チュンニンさん演じるヌアンのラブラインは、お互いを想い続けている気持ちが通じ合うまでかなり時間もかかりました。その分、ドキドキするようなロマンティックなシーンや切ないシーンも多かったと思いますが、チャン・ハンさんが一番印象に残っているロマンティックなシーン、反対にもっとも切なかった(胸が痛かった)シーンは何ですか?

ロマンティックなシーンだと、2人が観覧車に乗っているシーンと、家にいるシーンと、イギリスの橋にいるラストシーン、ナンシエンが病気の時にヌアンが看病してくれたシーンなどが好き。



切ないシーンだと、2人が再会したあとナンシエンが一人で窓の前に立っているシーン。あとナンシエンのオフィスで、ヌアンが話しかけるとナンシエンがメガネを外して、振り返ってヌアンに話すシーン。あと2人が家に着いたら、こっそり立ち去るつもりだったヌアンがナンシエンに会うシーン。

あとナンシエンの独身パーティーの後、ヌアンが僕(ナンシエン)に会いに来たシーン。あのシーンの脚本は僕が完全に変えたんだ。元の脚本では、会いに来たヌアンを僕が自信満々でからかうと書いてあった。彼女が絶対来ると信じていたから。でも僕は監督に対して疑問を提出した。僕は、ナンシエンがヌアンが来ることを確信しているはずがないと思ったんだ。ナンシエンは賢いから、ヌアンが来ない可能性を考えないわけがない。ヌアンが来なかったら、彼は自分が愛していない人と結婚しなければいけないか、ヌアンを失うことになるから。だから僕は監督に「こういう状況にいる人は、酔っ払うまで飲んで、なるべく考えないようにするんじゃないかな」と伝えたんだ。僕はあのシーンを撮影する前、実際に丸々一本の赤ワインを飲んで、実際に酔っぱらった状態になって臨んだ。あのシーンはよく出来ていると僕は思う。





<後編へ続きます>


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公式サイト:http://www.cinemart.co.jp/dc/c/2ndromance/

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