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【シネマートで今やってます。vol.23】チ・チャンウクの映画初主演作!新感覚サスペンスアクション『操作された都市』




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こんにちは、エスピーオー宣伝スタッフYです。
猛烈な寒波が来たかと思えば、見事なほどの晴天で3月並みの陽気になったり、一日の中でも寒暖差が激しい毎日で、風邪をひいたりしていませんでしょうか?
インフルエンザも流行ったりしているようなので、スカッとする映画でも観て寒さやウイルスなど吹っ飛ばしてしまいましょう!

ということで・・・今回ご紹介するのは、1月20日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開がはじまりました『操作された都市』です。



ドラマやミュージカルで着実に人気と実力をつけ、日本でも大変人気のある俳優チ・チャンウクの映画初主演作となった本作。数々のヒット作に主演してきた彼だからこそ、はじめての映画主演だったのは意外でした。



それでも、アクション作品での主演デビューという点は、当然のことのようにも感じられました。
というのも、個人的には、彼の魅力の一つとまで言えるその切れのあるアクション演技の実力を開花させた、ドラマ「ヒーラー~最高の恋人~」での好演が強く記憶に残っているから!
どんなことでも出来そうな"ヒーロー感"この作品から完全にチ・チャンウクのものとなりましたね。

「ヒーラー~最高の恋人~」
Licensed by KBS Media Ltd. c 2015 KBS. All rights reserved


そんなチ・チャンウクの魅力たっぷりのアクションシーン、それだけではありません!
斬新な設定やその映像、そしてそれぞれに個性たっぷりなキャラクターを演じた俳優たち。楽しめるポイントがたくさんあって、書ききれないほど!!時間を置いてもう一回観たいな~と思えるほどでした。



物語はいきなりゲームの世界からはじまります。オンラインでチームを組み、仮想空間で戦うシーンですが、その映像と畳みかけるようなアクションにまず最初に引き込まれていきました。そこでチームを組んでいたゲーマー仲間のリーダーである主人公クォン・ユをチ・チャンウクが演じているのですが、現実世界ではネットカフェでゲームばかりして過ごすいわゆる"ニート"。
そんな彼がわずか3分16秒の空白の時間で卑劣な殺人犯に仕立てられてしまいます。



どんなに訴えても、何もかも彼が犯人だと示す証拠ばかり・・・。
結局、裁判でも有罪となり刑務所に入りますが、彼を襲う悲劇はこれだけではありません。
刑務所の中では、そこを牛耳る囚人たちのボス、マ・ドクスからも目を付けられてしまい、繰り返し追い詰められていきます。



自身のプライドを傷つけられ、執拗にクォン・ユをいじめるマ・ドクスを演じたのは、昨年ご紹介した『ありふれた悪事』で演じた善人の役柄と正反対のキャラクターとなる役柄で登場したキム・サンホ。
善良なイメージが吹き飛んでしまうほどの、さすがの悪役っぷり!だからこそ、マ・ドクスとクォン・ユのバトルも緊張感たっぷりでした。
そんな刑務所生活を耐え抜きながら、力になってくれる囚人も現れ、反撃し、何とか濡れ衣を晴らそうとするクォン・ユ。



そしてそれを助けるのが、彼をリーダーとして慕っていた個性的なゲーマー仲間たち。

最初のゲームのシーンではチ・チャンウク以外はすべて架空の設定だったため別の俳優たちが演じていたのですが、やっと現実の本人たちが登場した時には、思わず吹き出してしまうようなキャラクターもいたりして・・・。妙にそのあたりがリアルに感じられました。



それぞれにとっても個性的なキャラクターである、その仲間たちを演じているひとりが若手演技派女優シム・ウンギョン。
『怪しい彼女』や『サニー 永遠の仲間たち』などで高い評価を受け、ドラマ「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」では天才的な才能を持つ変人という難役を魅力たっぷりに好演し、その演技力の高さを見せた彼女。

「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」
c二ノ宮知子/講談社 c2014 Group8 & SPO All Rights Reserved.


今回もその卓越した演技力で、目の前にいる人とも携帯電話を通してでないと会話ができない、対人恐怖症のハッカーの役を、見事に演じ切っています。
人が怖いのに、リーダーであるクォン・ユを助けるために、危険な中に飛び込んでいったり、料理を作るのが上手だったり、細かいキャラクター設定もすごく考えられているようで、さすがだな~と思いました。



シム・ウンギョン演じるゲーマー仲間たちの助けもあり、自分を犯人に仕立て上げた人物の姿が徐々に明らかになっていきます。
巨大な都市を自由時自在に操る、その手法にも圧倒されながら、物語は核心に迫っていくのですが・・・・。
最初は、アクションだったり、俳優たちの演技だったりに魅せられていたのですが、途中からその設定や世界観、ストーリー全体の展開、そして迫力ある映像と、この映画全体に魅せられていました。



よく調べてみると、この作品を作り上げた監督は私も大好きだった『トンマッコルへようこそ』のパク・クァンヒョン監督だったんです。
前作でもリアルで素敵なヒューマンドラマなのに、コミカルな部分や少しファンタジーっぽさもあったりして新しい感覚の映画だなと思ったことを覚えていますが、12年ぶりのカムバックはまた新しい感覚の作品になりましたね。

チ・チャンウク、シム・ウンギョン、中にはキム・サンホなどのファンの方は必見の作品です。
その誰にも興味ないという方でも、最近流行り始めてる風邪やインフルエンザを吹き飛ばす程の痛快感を味わってみてはいかがでしょうかーー。

でも、個人的には、改めてチ・チャンウクの魅力にどっぷりハマれた作品で、早く彼の新しい作品が観たいな~と思ってしまいました・・・。


映画『操作された都市』はシネマート新宿、シネマート心斎橋で本日1月20日(土)より公開です。

▽『操作された都市』予告編



<CAST>
チ・チャンウク「ヒーラー~最高の恋人~」/シム・ウンギョン『怪しい彼女』/アン・ジェホン「応答せよ1988」

<STAFF>
監督:パク・クァンヒョン『トンマッコルへようこそ』

2017年/韓国/カラー/127分
配給:ツイン
(C)2017 CJ E&M CORPORATION,TPS COMPANY ALL RIGHTS RESERVED

公式サイト:http://sousa-toshi.jp/


エスピーオー宣伝スタッフY
韓国映画・韓国ドラマを好きになってから16年以上
時代劇からラブコメディまでジャンル問わず全般的に観ている

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