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【インタビュー】「お願い、ママ」イ・サンウ 「この役で自分をさらけ出せた」#1




★★今までの「インタビュー(韓国)」はこちら★★




現在、BS日テレで好評放送中の「お願い、ママ」。主演のイ・サンウさんのインタビューを掲載します!
韓国でも大ヒットした本作のへの想い、現場の雰囲気、そして本作でみせた軽やかなイメージチェンジについて、お話しいただきました。
全2回でお届けします。

第1回(2017.1.20掲載)
第2回(2017.1.23掲載)


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●今回の作品のキャスティングのきっかけを教えてください。

監督から連絡が来まして、監督と作家、事務所の社長、そして私、4人で打ち合わせをしました。
作品に対してはシノプシスと台本はすでにいただいた状態でした。

監督からは「今まであまりにも落ち着いて、物静かな役をたくさん演じて来たので、今回は軽やかで軽快な役を演じてみれば」といわれまして。僕もそれに同感してやってみたいとおもいましたね。

簡単ではないとは思うけど、とりあえずやってみようと思いました。





●制作発表会見で、これまで重みのある役が多かったが今回は軽やかで明るい役なので気に入った、とおっしゃっていますが演じてみていかがでしょうか。

100%満足はできませんね。まあ、すべての作品が同じですけど。

でも、今回の役柄によって周りからは明るくなったといわれましたね。共演した先輩たちからも「サンウ、声が元気いっぱいだね」といわれました。(笑) 

フンジェ役によって、自分をさらけ出せた気がしますね。こうやって自分自身を気取らず、飾らないことによって、また今度重みのある演技や真剣な役もまた演じられると思います。

そういう意味でも必ず僕には必要な作品だったと思います。それで、演じてよかったと思いますね。完ぺきには満足できませんが、続いて作品に出演できる原動力にもなったと思います。





●フンジェのように、実生活でもお母さんに愛嬌を振りまいていますか。

実際の僕はまったく愛嬌を振りまかないですね。

だから、ある意味、この役が自分にとって難しかったかもしれません。僕に少しでもフンジェと似てる性格があればよかったんですが...(笑)。

特にドラマの序盤で母親のキム・ミスクさんとのやりとりが結構大変でした。前の作品でも義理の母役で共演したので、割とキム・ミスクさんには馴染みがある状態だったのにもかかわらず・・・。
もちろん、フンジェが育った背景からすると、彼に共感はしましたけど、僕とは結構違う部分が多かったです。

僕の母親には常に心だけでは感謝しています。
でも、母親や家族には優しい気持ちだけでなく、行動でも表すべきだと。今回の作品を通じてたくさん感じました。






●フンジェはお母さんにとてもつくしていますが、ストレスはたまらないのでしょうか。

フンジェは母親につくすことでストレスは受けてないと思います。

母親の社会的な地位からすると、母親に頼ってもよいのに自立してるフンジェがすごいと思います。母親の力を借りればもっと良い車、良い暮らしができるはずなのに、彼は思考までも正しいんです。

反面、母親はそんな息子のフンジェが気の毒で、何とか財政的な面などでいろいろ援助しようとしますが、むしろそんな母親の援助が彼にとってはストレスだったんですね。

そんなフンジェを理解するのが大変でした。(笑)






●代表の息子だということを隠した気持ちが視聴者にはよく伝わったと思いますが、もし実際に自分と非常にかけ離れた人を好きになったら、やはり自分の正体を隠してしまうと思いますか。

僕だったら自然に話したと思います。
あえて自分の正体を明かす必要も、隠す必要もなく、話すタイミングになれば自然にですね。

ただ、ドラマですので、すぐ明かしてはドラマが成立しないじゃないですか。どうしても自分の母親が彼女の会社の社長であることを言えるタイミングをドラマが作ってくれないので。(笑) 

それに、もしフンジェがすぐ話してたらドラマの話数も減ったと思います(笑)。



●正体を隠してしまった点以外ではフンジェは恋愛には非常に積極的だし、正直だと思います。ご本人の性格も、同じでしょうか。


僕は真面目で正直ですが、積極的ではないです。(笑)

人間ならば一つ二つ足りないところがあるのが自然だと思いますが、フンジェは100%完ぺきに近いですから、理想的だけど、むしろそれが短所でもありますね。もう少し人間臭さがあれば、僕にとっては親近感を持てたのになぁと思ったりします。
もちろん、視聴者の皆さんには劇中の人物でファンタジーを与えたり、微笑ましいと思わせるのが望ましいですけど。

そして、フンジェは仕事も、義理の母にも、好きな女性にも、自ら積極的によくしてあげますね。

何一つ足りない部分がないので、逆に魅力が少し半減したかもしれません。
僕は人に接するときも、演じるときも、真面目ですけど、積極的にはなれませんでした。恋愛もそうですが、カン・フンジェのように積極的にはなれなかったです。

ドラマに出演してまた一つ学びましたね。(笑) 母親に対する態度や愛する人に対する態度、毎回ドラマを通じてたくさん勉強しています。






●フンジェは閉所恐怖症など、心に傷を抱えていますが、それをどう演じようと思われましたか。

閉所恐怖症を間接的に体験するためにわざわざそのような空間に入ってはないです。(笑) 想像するだけですね。

人はそれぞれ何かしらトラウマを抱いてる場合が多いじゃないですか。

たとえば、ある食べ物に対して悪い記憶があると食べられないとか、鋭い角とかに対する恐怖症とか、いろいろあると思いますが、僕には特別なトラウマはありません。たまに周りにトラウマで苦労してる人を見ると、僕の立場からするとぜんぜん大丈夫なのに、その人にとっては恐怖そのものなので、漠然ですけど、その状況を思いながら演じたと思います。

トラウマではないですが、僕が一番恐怖感を感じるのは、作品出演が決まってから、撮影入る1~2ヶ月前から初撮影に入る日まで、とてもつらいですね。美味しいものを食べても味がわからないし、遊びに行っても遊べないし、旅行に行ってもぜんぜん気持ちに余裕がないし。
もっと気楽に思わないといけないなと思います。






第2回に続きます。



「お願い、ママ」予告編




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