Cinem@rt エスピーオーが運営するアジアカルチャーメディア

【インタビュー】「仮面」ヨン・ジョンフン「より激しく、冷たく、悪魔のように」#2




★★今までの「インタビュー(韓国)」はこちら★★



11月29日からの、テレビ東京「仮面」放送スタートを記念し、キャストインタビューを掲載!

インタビュー第2弾は、冷酷な野心家ミン・ソクフンを演じたヨン・ジョンフン。 
「仮面」で、裏の主人公ともいえるほど強烈なインパクトを残す悪役ミン・ソクフン。「血も涙もない、本当の悪魔」と言われるほどの徹底的な悪を、悪役初挑戦となるヨン・ジョンフンはどのように演じたのか?そして共演者ヨン・ジョンフンから見た、チュ・ジフンの意外な一面は必読!
ソクフンとは似ても似つかない、お茶目で熱い!ヨン・ジョンフンのインタビューを全3回でお送りいたします。

※このインタビューは2015年冬に実施されました。

第1弾:チュ・ジフン インタビュー
第2弾:ヨン・ジョンフン インタビュー
第3弾:INFINITEホヤ インタビュー(近日公開予定)


★「仮面」作品公式サイト


**********



●ソクフンは誰のことも信用せず、悪に手を染めて成功していこうとする様子がとても強烈でした。その一方、やはり彼も仮面をかぶっているようにも見えました。ヨン・ジョンフンさんはこのソクフンという人間をどういう人間だと思いましたか?

ソクフンはとても気の毒な人だと思います。もちろん、彼にとって復讐こそが成功であり、とても重要な要素だとは思いますが、そのことで大切なことを忘れたり、見落としてることが結構多いんです。ただ、まずはあまり後のことは考えず、私は"凄い悪人"として彼のをことを思い「私は悪人なんだから」という思いで演じていました。




●ソクフンが唯一、素直な感情を出せる相手がウナだったと思いますが、ソクフンはウナのどんなところに惹かれたのでしょうか。


そうですね。どうしてもウナは政界トップを目指す父親と、実の母親はどうしているのかも知らず、だからといって継母とも一緒に暮らせなかった女性です。そして、ひとりで暮らしながら、自分が置かれた政治界や財閥社会に対する反感がとても強かった人です。ソクフンも同じくそのようなものにギャップを感じていたキャラクターとして二人の共通点があったと思います。







●妻ミヨンのように、愛するがゆえに騙される振りをしてしまう女性をどう思いますか?


まず、ミヨンのような女性はとてもいいと思います...男の立場からすると...(笑)。なぜならば全てを受け止めてくれるからです。4人のメインキャストの中でもっとも完璧に人を愛することのできる人物はミヨンだったと思います。
と同時に、ミヨンというキャラクターは、私が一番かわいそうだと思うキャラクターです。最初、ソクフンに出会ったミヨンは彼に恋をしたんですが、そのソクフンは別の女性、ウナのことを愛し、ミヨンに対する気持ちはこれぽっちもなかったんですね。形だけの夫婦だったし。




●ドラマの中で印象的だったシーンや、気に入っているシーンがありましたら教えてください。

ドラマの最後のシーンなんですよね...(笑)。これは、皆さんがドラマを最後までご覧になれば、なぜ私がそのシーンが印象的だと言ったのかが、納得がいくと思います!

あとはそうですね...ドラマの序盤、崖で車の中にぶら下がっていたジスクと、ただ見ているだけのソクフンが電話で話しているシーンですかね。それがたぶんソクフンのキャラクターを良く表現してると思います。そして、私自身も悪役を演じながら痛快だと思った部分がありました。それは、殺人を犯すシーンと、生きている人間を埋めようとするシーンです。「本当にソクフンという人間は恐ろしい。ただ脅すだけでなく、確実に行動にうつすキャラクターだな」と思い、そんな彼の恐ろしさを見せるシーンでしたね。

その後も様々なシーンがありますが...あとはぜひドラマを見てご確認ください。(笑)






●ソクフンには印象的なセリフが多かったと思います。ご自身の心に残るセリフ、共感したセリフはありますか?

あまりにも多いのですが...もっとも視聴者の方が覚えているのは"チョナムデク"(※)でしょうか。 (爆笑) 
結構皆さん覚えてくださっていますね~。"チョナムデク"はとても親近感溢れる単語なのに、あんなにおどろおどろしく聞こえるのは嫌だという反応もありましたが・・・

ソクフンを演じた本人からすると、自分がソクフンの味方をしてあげるしかないんです(笑)。
そこで、ソクフンがどんな話をした時が一番記憶に残るかというと、先ほど殺人を犯すシーンでのセリフですが、ドストエフスキーの小説『罪と罰』に出てくるセリフで「非凡は人と世の中を変える。非凡は人の善と悪を乗り越える。私は非凡な人だ」というセリフを言います。それがある意味とても悲しい内容ですよね。ソクフンが復讐のためにあのようなセリフを使うことが...。何だか、色んな感情が伝わるシーンだと思います。

※妻の兄弟の奥さんのこと。劇中、ヨン・ジョンフンが演じるソクフンがジスクに対して『チョナムデク』と呼ぶ。




第3回へつづきます。

★「仮面」予告編★




cSBS

記事の更新情報を
Twitter、Facebookでお届け!

TOP