幼い頃に両親を亡くし、唯一の家族である兄と、両親の親友であるシウォンの父と母によって育てられた。学生時代は成績優秀、運動神経バツグンと、非の打ち所のない秀才。33歳の現在は司法試験を主席で合格し、ソウル中央地方法院で判事として活躍している。幼少時から兄妹のように育ってきた幼なじみのシウォンを一途に想い続ける、ぶっきらぼうで、不器用で、最高に愛おしい釜山男子。
1987年10月23日生まれ。韓国の人気オーディション番組「スーパースターK」で応募総数約75万人の候補者のなかから初代優勝の座を勝ちとり、2009年に「呼ぶ」でデビュー。「ラブレイン」でドラマデビューし、続いて出演した「応答せよ1997」で初主演。圧倒的な演技力で幅広い年代の女性をとりこにし、俳優としてもトップスターの仲間入りを果たした。
【他の出演作】「ラブレイン」(12年)、「マイ・ラブリー・ブラザーズ」(13年)
放送作家として働く33歳になっても、トニー・アンへの熱が冷めないシウォン。学生時代は勉強そっちのけでいつもトニーのことばかり考えていた彼女にとって、当時は「恋」も「愛」も、いまいちピンとこなかった。ところが、幼なじみのユンジェとの関係が徐々に変化していくなかで、自分でも説明できない気持ちの正体を少しずつ自覚しはじめていく…。
1993年8月18日生まれ。2011年にガールズグループA Pinkのリードボーカルとしてデビューした。役者としては無名だった彼女だが、「応答せよ1997」でドラマデビュー。「第1回 K DRAMA STAR AWARDS」(2012年)のライジングスター賞、「第49回 百想芸術賞」(2013年)のテレビ部門・女性新人演技賞など、演技初挑戦にも関わらず計9つの賞を受賞し、女優としての才能を開花した。
【他の出演作】「その冬、風が吹く」(13年)
校内2位の成績を誇る優等生。両親の喧嘩に傷つくシウォンをなぐさめたり、ドラマの話で盛り上がったり、女心がよくわかる心優しい少年。33歳の現在は外科医をしている。
1991年3月28日生まれ。10年に、日韓で人気のボーイズアイドルグループINFINITEのメンバーとしてデビュー。グループでは振り付けを担当することもあり、そのダンスの腕前は劇中でも披露している。本作が役者デビュー作となった。
明るく元気で愛嬌たっぷりなシウォンの親友。ミーハーでホレっぽいところがある、恋多き乙女。学生時代はシウォンとアイドルをおっかけていた。
1985年8月5日生まれ。映画「宮女」でデビュー。ソウル出身ながら釜山弁での自然な演技が高く評価され、活躍の場を広げる契機に。
【他の出演作】「根の深い木〜世宗大王の誓い〜」(11年)、「お母さんが何だって」(12年)、「清潭洞アリス」「愚か者注意報」(共に13年)
お調子者で、噂好き。そして、とにかくよくしゃべる! ソンジェがいればどこでもたちまち明るくなる、みんなのムードメーカー。33歳の現在は保険会社に務めている。
1982年7月3日生まれ。ソウル芸術大学の放送芸能科卒業。「チング〜愛と友情の絆〜」のクァク・キョンテク監督に才能を見出され、09年に同作でデビュー。
【他の出演作】「チャグ〜愛と友情の絆〜」(09年)、「パラダイス牧場」「ペク・ドンス」(共に11年)、「キング〜Two Hearts」(12年)、「サメ」(13年)
ソウルからの転校生。カリスマ性があるうえ、大量のAVを持っている点でも男子の羨望の的だが、女子を前にすると硬直してしまう。Sechs Kiesのウン・ジウォンにそっくり。
1978年6月8日生まれ。H.O.Tのライバルで、ともに第一次アイドルブームを築いた、97年デビューの6人組グループ、Sechs Kiesの元リーダー。ドラマ初出演の本作では“ウン・ジウォン(本人)にそっくり”というキャラクター設定でも話題に。「1泊2日」などのバラエティ番組でも活躍。
1975年8月28日生まれ。KBSのバラエティ番組プロデューサーとして「ハッピーサンデー-男子の資格」のメイン演出を担当。「男子の資格合唱団」では視聴者に熱い感動を届け、韓国中で大反響となった。「応答せよ1997」は初のドラマ監督作であったが、独特の手法と緻密な演出に“応答せよ廃人”が続出。歴史に残るヒット作となった。また、タレントの潜在的な魅力を引き出す才能に長け、ドラマを通して数々のライジングスターを誕生させた。現在はCJE&Mに所属し、「応答せよ1997」のシーズン2の製作を控える。
1974年10月10日生まれ。ソウル大学出身で、KBSで「ギャグコンサート」などを手がけたテレビ制作プロデューサー。CJ E&Mに所属を移して以降は「コメディビックリーグ」などで演出を担当。本作に登場するソンジェは、おしゃべりなパク・ソンジェ氏をモデルに描かれたキャラクター。
08年にKBS芸能大賞 ショー・娯楽部門放送作家賞受賞、10年に第23回韓国放送作家賞芸能部門受賞。「応答せよ1997」は「1泊2日」を手がける頃から構想を抱いていた作品で、H.O.Tのファンで、のちに放送作家になるシウォンの姿には脚本家本人の姿が投影されている。
【他の作品】「男子の資格」「ザ・ロマンチックアイドル」
【他の作品】「1泊2日」
【他の作品】「1泊2日」
「応答せよ1997」というタイトルは、シノプシスの最後のセリフからとってきたものです。「応答せよ」とは言っても、実際には2度と戻れない時代なので、アイロニカルでおぼろげな感じを出したかったのです。ただし、その時代を前面に出してはいけないとも思いましたし、かといって97年代を背景にしながらストーリーとは無関係の仕掛けにするのは無理がある…。ですから、作品固有のカラーで勝負したいと思いました。当初はタイトルに時代のカラーが入ってしまったら、そのイメージばかりが強くなるのではないかと心配しましたが、本作は“おぼろげなノスタルジー”そのものなので、今ではこのタイトルにしたことを満足しています。
私が作った番組をご覧になる視聴者の皆さんに、作品を観て感動していただけるだけでなく、私が意図していなかったことまで話題になることがあります。そんなとき、「これが僕が番組を作る理由なんだ」と実感します。「応答せよ1997」は、まさにそうでした。ドラマを通じ、初恋や90年代という時代、レトロ、音楽に出会い、「私もああだったな…」と共感する――それらが種となり、たくさんの話題を生み出しました。意図したわけではありませんが、そうやって反響を生み出せたということがうれしく、胸がいっぱいです。